モラトリアム旅行記

仕事を辞めてプラプラ旅行しています。

【スペイン 1カ月】 アエロフロートがやばい

今回アエロフロートを選んだのはとにかく安さ。マドリード往復で1人7.4万円(燃油サーチャージ・空港利用料など諸経費含む)です。安い。

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マドリードを定刻より30分ほど遅れて離陸。シェレメチボに着いたら、乗り換え便の搭乗時間を過ぎているので、成田便の客は急げと急かされます。

小走りにゲートに向かうと30分前に出ているはずの前のマドリード便がまだ来ていないようで、2便分の乗客がゲート前に溢れています。満員電車状態。

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マドリード便がまだ来ないので、先に東京便を案内するということになったのですが、やはりマドリード便を先に!と言うことになり、さらに大混雑。日本の空港のようにスタッフの説明もないので、電光掲示板と全体の音声アナウンスを待つのみ。ほとんどの便が遅れてるような話です。

19時発の便ですが、20時を過ぎてから20時20分までに出ると表示が出ました。絶対嘘。
この後これが10回以上続きます。

飛んでる便と飛んでない便のルールに気づいてしまいました。どうやらコードシェア便は飛ばしているようですが、アエロフロートだけで運営している便はどうやら全部飛ばしてない模様。他社に迷惑かけないようにして、乗客が少ない自社のみの便を止めてる様子。とんでも無いのを予約しちゃいました。

さらに待っていると、その後のイタリア行き、韓国行きなど、次々と人が来て、芋洗状態に。椅子は少ししかないので、人も疲労感から床に座ったり寝たりしています。

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その中を深夜に起きてるハイになった子供が奇声をあげながらでかい音を出しまくって走り回ります。みんなが少しでもリラックスしようとおのおの音楽をスピーカーで聞いているので、カントリー風味からインド曲までいろいろミックスされています。カオス。

さらにお腹も減ってきます。
モスクワ→東京便の機内食がマズイことを想定していたので、幸い食べ物はたくさん持っています。パンやサンドイッチを食べて待ちます。

5時間後に来るからどっかで休んでてね!と言われれば、免税店やお土産店でマトリョーシカやウォッカでも見たりして待てるのですが、「これが最終搭乗です!今すぐ並んでください!」と何度も言われての数時間。どこにも行けません。

カウンターには文句を言う人が殺到。

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私たちも、ちょっと離れた人の少ない使われていないX線検査場の床で寝て待ちます。私はいつも通り床にゴロンですが(だからウンコつく)、床には絶対座らない主義の夫ですら床に座っています。

7時間ほど待って、この日何度目かの東京行き最終搭乗案内が流れます。

もう全然信じてないので行く気しないのですが、キレておかしくなったお客さん(かなり太っちょイタリア人)が「トキョー、トキョー」とふざけて叫んでいます。

暇すぎて、面白い人見つけたら観察に行くくらいしか楽しみがないので、観に行くことに。

怒りすぎてふざけまくってるイタリア人たちが数名集まっていて楽しそうです。(多分怒ってるだけ)

すると、本当に搭乗しているようで、私たちを見たイタリア人団体が「トキョー?今乗れるよ!何やってんだよ!急げよ!」と羨望の眼差しでからかってきます。

係員たちは声をあげて呼んでくれたりしないので、搭乗ゲートが見えるところにいて雰囲気で行くしかないようです。行っても違う便の時が6時間以上続いたのでオオカミ少年状態でした。

あぶないあぶない。
ふざけたイタリア人たちのおかげで乗れました。

あのフロア他にも日本人が多数いて、もうあの最終搭乗アナウンスに不感になってフテ寝してる人ばっかりだったので、みんな乗れたのかどうか心配。

7時間遅れて出発。
やはりロシア発の機内食はマズイうえに、空気読まないクッキーが付いています。
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CAの感じが悪いことで有名なアエロフロートですが、今日の客はみんなめちゃくちゃキレやすいからか?ニコニコして感じがいいです。

家に帰って夫はサッカーを観に行く予定だったらしいですが、7時間遅れて見られず。残念です。

成田空港でスーツケースを受け取ると、明らかに開けた痕跡が。むむむ。
大変な帰路になりました。

こんなに遅れるなんて珍しいのですが、
行きもだいぶ遅れたことを考えると
モスクワ乗り換えが距離的に最短だと言われますが、あまりオススメできません。

私達は、できればアエロフロートは使わないで生きていこうと
固く心に誓って帰ってきました。