モラトリアム旅行記

仕事を辞めてプラプラ旅行しています。

【スペイン 1カ月】 サラゴサ散策 エブロ川

疲れが溜まって来ているので、遅めに起きて、ピラール教会の裏を流れているエブロ川を見に来ました。
裏に流れていると言っても結構デカイ川です。
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ヘドロが溜まって水位が上がり続けているとか、ミゲルが言っていた気がします。確かにこの規模の川で見たことないくらいの緑っぷりです。

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川は汚いけど、風が強くて臭くもないです。いい景色。

その後、ラウル氏とミゲル父にオススメされたパティオ デ ラ インファンタへ。
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どこぞのパティオを移設してきたみたいです。キレイですが一部屋だけなので一瞬で見終わります。

二階に上がれないかウロウロしましたが、普通のオフィスに出てしまいました。みなさんネクタイ締めてお仕事してました。もはやちょっと懐かしいPCカタカタ感。

お昼ご飯もミゲルの計らいで、今年からサラゴサに住んでいる日本人ご夫婦とご一緒することに。
同じスペイン語教室に通っていて会釈くらいは交わしていましたが、それぞれプライベートレッスンを受けていたので、ちゃんとお話するのは初めて。平日の昼間に時間取っていただいて恐縮です。

スペイン広場で待ち合わせて、
夫妻おすすめのお店へ連れて行っていただきます。
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医大で講師をされている旦那様、専門領域の研究のためにサラゴサに1年来ているそうです。秋頃からはバスク地方へ引っ越しされると仰っていました。
奥様も気さくで綺麗な方で、こちらでスペイン語の学校に通っているとのこと。間も無く大学の短期講座へ通うそうです。
スペインからイギリスへ安い時は40ユーロで行けるそう。ミラノまでのエアもサラゴサ空港から出ているので、妹さんがいらっしゃるミラノにもすぐいけるそう。3時間くらいだというので羨ましい。

職業柄気になっていたスペインの雇用問題についても現状を少し教えてもらいました。

サラゴサ規模の都市であっても大卒で英語が話せてようやくカマレロ(ウエイター)になれるかどうか。月給は100ユーロ(今だと13万円強くらい)にも満たないので、家族から自立して暮らすことも困難なケースが多いそうです。

道端に子供と病気のおかんがいるのでお金をくださいとか、いろんな札を立てて座ってる人が多くて、どうして働かないのだろうと思っていたのですが、働きたくても何の仕事にさえ就けないという事情があるようです。

店同士の競争を生んでサービスクオリティあげるための工夫をしたり、シエスタやめてワークシェアしたりして雇用を創出すればいいと思うのですが、スペイン人の「お客様より家族や自分の幸せ優先」の価値観では難しそう。

確かにこの1カ月旅しただけでも、良いことも悪いことも慣習がそのまま受け継がれていて、長年に渡ってイノベーションが生まれていないんだろうなぁと感じることが多数ありました。

セビージャのメトロポールパラソルにめちゃくちゃ感動したのは、あの伝統的な街にあんな斬新なもんをよく作れたなという衝撃です。六本木にあったら多分何とも思いません。

でもそういう事例は少なく感じました。多くのことが昔から変わってない(んだろう)からこそ、今回の旅行でのんびりリフレッシュできたし、多くの素晴らしいカテドラルや旧市街が残っているのだと思うし、スペイン人の価値観は幸せなことでもあると思うので、日本と比べてどちらがいいとか、そういうことではないのですが、お話していろいろ考えました。

スペインは物価がとても安いので、なんらかの方法で収入を得る方法があるならサラゴサは治安もいいし住みやすいよとのこと。

本当に楽しいお昼ご飯でした。

夕方、この旅最後のAVEで
マドリードへ。

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見慣れた乾き具合も最後です。